皆様は甘いものは好きですか？
疲れた時に気持ちを癒してくれる砂糖の甘さ。
その昔、砂糖は貴重品で、特に白い砂糖はお殿様しか口にできない高級品でした。
当時の白砂糖とは「和三盆」のことで、サトウキビから抽出した黒糖を麻袋に入れ、何度も手もみして、色の成分(糖蜜)を取り除くという手間のかかる作業を繰り返し作られたものです。
この和三盆は、物理的に砂糖を白くするので、サトウキビの持つミネラルや風味が損なわれることなく、その甘さは上品で身体にも優しいのです。
それに比べ、現在どこでも手軽に買える上白糖は、原料の黒糖を石灰、亜硫酸ガス、骨灰、活性灰、塩酸、リン酸清澄剤、イオン交換樹脂などを用い、科学的に精製して白くしたものです。 工業製品だけに値段も安く、ミネラルを含まない純度の高い甘味料として、お菓子や加工食品に多く使われています。
上白糖は摂りすぎるとカルシウムを破壊し、内臓や血液に悪影響をおよぼします。また、純度が高いために依存症や中毒症になる方も多く、成人病やうつ病の原因である低血糖症を引き起こすことも考えられます。そのため砂糖を買う場合は上白糖ではなく黒糖や粗糖などを選ぶことをおすすめ致します。 ただ、黒糖や粗糖には、色と独特の香りがあるので、ジャム等色よく仕上げたい料理には不向きです。
色や香りを大切にしたい料理には、砂糖大根と呼ばれる甜菜(てんさい)を原料とした甜菜糖や、ビートグラニュー糖をおすすめいたします。どちらも身体にやさしい素材です。
とはいえ、黒糖や甜菜糖なども、摂りすぎは禁物。 基本的に甘味料は体を冷やす効果があることから、陰性体質の方や、慢性的な持病をお持ちの方にはお勧めできません。
そうは言っても、時に甘いものを食べたくなることだってあるはず。そんな方には、米飴や甘酒（麹飴）がお勧めです。また、マクロビオテェックでは、米飴や甘酒（麹飴）のほか麦芽糖や白ブドウジュース、羅漢果なども甘味料として使われます。
それぞれの好みや体質に応じて、甘味料を選ぶことも大切ですね。
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